・基本理念
 どこの空間世界においても、生物が生活している所には、必ず“力”が循環している。それは、プネウマや気、プラーナなど、 それぞれの空間世界において、様々な呼ばれ方をしていて、ザイィでは“エーテル”と呼んでいるものである。
 このエーテルには、様々な元素が含まれている。その内、火・土・水・風・空の元素が魔法には不可欠で、 魔法元素とも呼んでいる。エーテル=魔法元素と考えても問題はないのだが、ザイィの魔法学では、この2つを厳密に区別している。
 自然のまま、世界にただ満ちているだけの状態をエーテルと言い、人の手によって収集された状態を魔法元素と言う。
 他の空間世界では“マナ元素”と呼ばれる超自然的な力もあるが、ザイィではエーテル中の一元素“空”と同一視されている。
・基  礎
 厳密に言うと、錬気武術も魔法の一種である。
 エーテルは魔力によってひきつけられ、加工される。魔力=精神力と置き換えることも可能だが、 アイテムなどによって多少増減する。どの流派であっても、呼吸法が全ての根幹とされている。
 魔法とは、エーテルを操って得られる現象のことであり、また、その技術のことを言う。
 つまり、魔法=魔術+感覚技術(魔法演算力とも)である。
 魔術とは、魔法を行使するための方程式のことであり、術理とも言われる。
 その思想背景などの違いから、様々な魔術が生まれ、今日に至っている。
 また、この基本公式には、最後に“ i ”を記述する場合もあることを補足しておく。この場合の“ i ”とは、 生活圏内における、道徳や社会観念などを意味している。
 魔法という技術の存在を疑っている者が、魔法を使えないのは、この“ i ”で表される部分の欠如による事が大きい。
・流派とは
 魔術の違いを区別するため、開祖の名を取って○○派と呼ばれたり、開祖が自ら○○派と名乗ったりしている
 それぞれ魔法結社という集団を組織し、日々研鑽を続けている。
 魔法結社は“コスモス・マギサ・シュネシス・シンマヒア”という組織を結成し、世事との調整、折衝にあたっている。
 主な所では魔法陣と魔術語の組み合わせにより、様々な事象を具現化させる、ファンターン魔術。星の精霊の護符を元に事象を具現化させるプラネーの護符魔術などがある。
・用  語
・エーテル ── 万物の根源とされているもの。自然下にある状態のこと
・魔力元素 ── エーテルに魔力が加わった状態のこと。魔法演算により、元素が整理された状態のこと
・魔力 ── エーテルを集める力のこと。磁石のようなものであり、同時に元素同士の結合を促す働きもある
       また、広義における魔法演算力のことでもある
・魔法演算力 ── エーテルを集め、内包する元素を整理、選定し、望む形に結合させる能力のこと
・魔術 ── 魔法を行使するための方程式のこと。術理ともいう。
・魔導科学 ── 錬金術の発展形と言える学問。魔術の中の1つ
・術  理
・ファンターン魔術 術理特性“組み合わせの妙”
 魔法陣と魔術語センテンスの組み合わせにより、 複雑な事象を具現化させられる。
 反面、魔術語の発音の難しさや、魔法陣を描くため発動に時間がかかるなどのマイナス面がある。
 そのため、多くの魔法使いは魔法陣を封じ込めたマジックアイテム“リソグラフィア”を使用している。
 現在発見されている魔術語は、ルベウス(火)・サフェイセス(水)・ベルン(土)・スマラグドス(風)・ アダマース(光)・オブジウス(闇)・ケローニオン(雷)・クリューソス(幻)・アルギュロス(魅了)・ ネフリティス(樹)・エレパース(動)などである。
・コル・ラー・シャイ 術理特性“混沌からの創造”
 様々な魔術のいいとこ取りを試みた魔術。そのため、使用者はグリモワールしかいない。
 大体が「我が真名のもと、俺様が命じる!」で始まる術理なんて、あり得ないという人間が多い